今期話題になりそうなインディーズゲーム5選

Steam今年のNEXTフェス始まりました。鳴り物入りのインディーゲームがガンガンきてますね。

幻想的な情景としっとりした音楽が切ない物語をナラティブに訴えかけるドットゲー「One Dreamer」

オーストラリア発F2Houseチームがリリースする「One Dreamer」
しっとりしたメロディと幻想的な情景に合わせてナラティブに語られる思い出に感情移入させて没頭させていく世界観。
「なんでゲームをつくるの?うまくいくの?」と人に言われながら、今は燃え尽きてしまったゲームエンジニアのフランクが、夢を実現するための再起を追体験していく。かつてゲームを作り始めた頃、フランクには大切な人がいて、、少し切なそうな・・・しかし強烈っぽそうな物語。

ドットでも平面ではなく奥行のある3D風に操作をしながら、パズル要素でプログラムを書き換えて進んでいく。Kickstarterでゴール達成した上にStaff Pickにも選ばれていて、フルボイス実装されているあたり本気度が伺える。

物語重視のようなので、やりこみゲーではないにしても(大丈夫、ちゃんとゲーム内ゲームでやりこみ要素がありそうです)フランクの人生物語の重たさや楽しさが浮き出ているのが印象的。
カプコンの「ゴーストトリック」の動きや、物語の生々しさは「UNDERTALE」を彷彿とさせる。絶対買う。
ゲームを愛している全ての人に遊んでほしい逸品になりそう。

今のところ体験版は英語のみだけど、物語の主軸っぽい「ISEKAI VR(異世界VR)」やアーケードゲームの反応でたまに日本語が出てくるので、もしかすると日本語対応もあるかもしれない。

副業ハッカーの電子機器リペアのシミュレーション「ElectriX: Electro Mechanic Simulator」

電脳系のみなさん、きました。

ピザを食べ、コーヒーを飲んで、半田ごてとダスターとPCを机に置きながら、いつものように「電源がつかなくなった」という顧客のスマホ修理をすると、突然起動して「助けて….!!」の文字が浮かび上がる。その時をきっかけに謎の団体から送られてくる壊れたFMトランスミッターラジオ。暗号通貨や機器リペアをしながらハッカーとして当局の謎を追いかけていく。

ラジオやレトロゲームからスマホやノートパソコンを分解し、修理していくシミュレーションゲーム。
蓋を外しネジを回し基盤まで分解していくのだけど、ケーブルはもちろん、小さなチップや抵抗器やトランジスタまで分解/検証できて非常に細かいところまでディテールがしっかりしてる。
ビルド系シミュレーションゲームによくありがちな作業ゲーだけでは終わらず、物語の主軸や謎解きがあって(なんとなく小難しい訳アリ背景を探りつつ)面白い。

Kickstarterでも公開され資金達成したElextriX。7000CA以上の資金を集めたので日本語も対応するそう。

夢みたいな手書きアニメーションとLo-Fiでチルい音ゲー「MELATONIN」

まるで夢と現実が融合するリズムゲーム「MELATONIN」。アニメーションもサウンドも浮遊感あって、プレイしていてデイドリーム的な心地よさの世界観と爽快感。さくっと遊べるのもいい感じ。
ステージすぐのチュートリアルで操作感を掴んだあとは、ほぼインターフェイスなしで(ステージによっては「PERFECT」などのリアクションも出てこず)EP音楽にあわせて操作していく。パッと見では音ゲーなのかわかりにくいぐらい、自然なアニメーションで、音ゲーでよくありがちな「あっ、今ボタン押した」的なインターフェースがないのも良い。
体験版があるうちに、とりまプレイしてほしい。

しかし音楽が最高すぎます。Half Asleepの公式Twitterで長めの音楽みつけました。DLCで音源パック出るかな。

https://twitter.com/halfasleepgames/status/1493762464302833666

泉の守護神となって遊泳していくネイチャー雰囲気ゲー「NAIAD」

絵本のようなタッチの世界観と、自然と戯れながら遊泳していく心地よさを楽しむインディーゲーム「NAIAD」は開発者@HiWarpによるもの。
ターゲット層が「リラックスして自然の中で迷子になるのが好きな人」だけあって、泉のガーディアンになって歌を歌いながら自然の中を遊泳していく雰囲気ゲー。

荒廃した土地を資源管理しながら生態系を蘇えらせる逆都市開発SDGs系再生ストラテジー「Terra Nil」

ゲームでもSDGs系でサステナっちゃう。「Free Lives」がリリースするのは、都市開発ではなく生態系の再構築、つまり逆都市開発ストラテジーの「Terra Nil」

それまで枯れていた不毛の荒れ地に、再生可能エネルギーを使いながら土壌再生開発をしていく。このゲームの目的は再生可能エネルギー技術と動植物の共存ではなく、完全なる自然への回帰。最終的には土地にも人工物は残さず、動植物が生息する生態系の楽園に再生していくための手助けをする。
異常気象が続くこの地球さながら…現代人が掲げる理念に合わせてくるあたり、好感度がぐっと高まります。ゲームでもSDGs系でサステナっちゃう(二度言う)。

ついでにNEXTフェスのバッジ貰ってきたので、記念に。

Steam Nextフェス2022年6月エディションのバッジ。体験版を1個以上プレイするともらえるバッジです。